Page 3 of 5

やっぱり国内は羽田でしょ!羽田発着のLCC旅行先ベスト5

飛行機で国内旅行、東京行き、といえばやはりまだまだ羽田空港が大きな割合を占めています。LCCを利用する方にとってはあまり羽田発着便が多くはありませんが、限られた路線とはいえ格安のLCCも提供されています。

この記事では羽田空港発着のLCCのうち、旅行先に選ぶとよい航空会社と行き先の組み合わせをベスト5の形で紹介したいと思います。

具体的にオススメに入る前に、日本国内を結ぶ航空路線を提供しているLCC会社9社のうち、羽田空港が利用可能なのはスカイマーク、スターフライヤー、エアー・ドゥ、ソラシドエアの4社だという点を予習しておきましょう。

ソラシドエア(旧スカイネットアジア)は、宮崎-東京、熊本-東京、長崎-東京、鹿児島-東京、大分-東京を結んでいます。九州方面はソラシドエアが非常に強いです。

スカイマークによる運行がある路線は、羽田-札幌(新千歳)、羽田-神戸、羽田-福岡、羽田-長崎、羽田-鹿児島、羽田-那覇の6つの空港です。LCCとしては割高なスカイマークですが、その分のサービスは充実しているのが特徴です。

スターフライヤーは羽田-北九州、羽田-福岡、羽田-山口宇部、羽田-大阪(関西)、の4つの空港への路線を利用できます。スカイマークと同様、少々お高めの値段設定されていますが、これはスターフライヤーがLCCのなかでの高級路線を行くためです。黒を基調としたカラーリングなど、クールな印象が特徴的。値段優先の方向けではありませんが、飛行機に乗るというステータスを楽しむにはいい航空会社かもしれません。

続いてエア・ドゥは羽田から札幌(新千歳)、旭川、女満別、釧路、帯広、函館といった北海道各地をつないでいます。エア・ドゥにはこのほかにも仙台、神戸、岡山、広島の空港でも就航していますが、これらは羽田行きではなく北海道各地へ向かう路線です。

このように、羽田空港から各地へ向かう便のうち、福岡や関西といった主要空港を除き、地方の小さな空港をあえて狙うことでLCC各社は競争率を上げしのぎを削っているのです。

では、実際にLCCで羽田空港発着の航空会社を利用して旅行するならば、どのように組み合わせるのがいいのでしょうか。筆者のおすすめは

1 エアー・ドゥで北海道へ
2 ソラシドエアで九州へ
3 スカイマークで神戸へ
4 スターフライヤーで山口・北九州へ
5 スカイマークで沖縄へ

です。

第一にエアー・ドゥを選んだのは、LCCの国内線のなかでもっとも北海道に強く、さらには北海道物産まで飛行機で楽しめる楽しさがある路線だからです。また、北海道は思った以上に大きいため、ピンポイントで移動しなければ観光にもかなり時間がかかります。北海道各地に旅行へ行きたいという場合はエアー・ドゥが便利です。

次にソラシドエアを選んだのは、福岡以外の九州方面に強く、鹿児島や熊本へいく際に便利でおすすめだからです。羽田発着のなかであれば、おそらくソラシドエアが一番使い勝手も値段もよい路線であることも選出の理由です。

3位以下の路線は、ほかのLCCにはない路線という意味で価値が高いからです。スカイマークの羽田発神戸行きの路線や、スターフライヤーの山口・北九州もほかに類似路線がないという意味でおすすめできます。その意味で、成田発よりも若干お値段は張りますが、LCCで沖縄に羽田から行きたい場合はスカイマークの利用もおすすめです。

とにかく、LCCの羽田発着の路線はほとんど空港が被っていないので、路線で会社が決まってしまいます。無理にLCCよりもレガシー航空が良い場合もあるので、しっかり前準備をして決めるようにしましょう。

成田空港から行く!おすすめ地域ベスト5

日本国内を結ぶ航空路線を提供しているLCC会社9社のうち、成田空港が利用可能なのはバニラエアー、ジェットスター、ピーチ航空、そして春秋航空の4社です。

成田空港から発着していける旅行でおすすめの地域は

1 ジェットスターで九州・四国・北海道へ
2 バニラエアで沖縄・北海道へ
3 春秋航空で広島・佐賀へ
4 ピーチ航空で関西へ
5 春秋航空で四国(高松)へ

の5つの地域です。

まず第一に、やはり価格が非常に安く便数も多いジェットスターが提供する九州、四国、北海道の旅をおすすめでしょう。ジェットスターは平日・夜便・閑散期といった条件をそろえれば、6000円以内で九州・四国・北海道のどこでも利用することができますし、最悪欠航となった場合でもかなりの便数がありますから安心です。ジェットスター自身が原因の遅延等には補償も出るなど、手厚いサービスも魅力のひとつで、LCCながらレガシー航空と同じくらいの安定感でサービスを提供しています。

また、ジェットスターは成田空港発着便の国内線は種類が豊富で、札幌は片道4490円、高松は4990円、福岡も4790円と非常にお安く行くことができます。四国・九州に限っていえば、かなりマイナーな熊本や大分、松山といった空港にも発着が可能で、ピンポイントでココに行きたい!という場合はかなり便利です。

どちらにせよ九州や四国、北海道といった地域は、どの地域も新幹線やバスで行こうとしても同じくらいの値段はかかりますから、ジェットスターを利用すると非常にお得だ、ということがおわかりいただけるでしょう。

バニラエアのお勧めポイントは成田空港から北海道まで4390円という最安値の運賃を提供している点です。沖縄までの運賃は5990円からとかならずしも最安値ではありませんが、その分運行回数等で競争力をつけているようです。北海道、沖縄までの便は競合も多いにも関わらず、参入出来ているわけですから、バニラエアの底力というものを感じさせられるような気がします。

春秋航空の魅力は成田から直接広島・佐賀といったマイナーな空港へ直接行くことができる点です。これらの空港に直接発着しているのは春秋航空くらいで、ほとんど競合もいませんが、6000円程度で運航されています。特に広島は新幹線以外はほかに行く方法も少ないのですが、かなりお得に行くことができ、おすすめです。

ピーチ航空で関西空港へ行くことのメリットは、時期が限られるものの、非常にお得なセールがあるからなんです。ピーチ航空は関西空港を拠点としていることもあり、時折片道1000円という捨て値で運行することもあります。ちょくちょくチェックしてみている方でしたら、下手な移動手段よりもよほどお安くなりますので活用してみるのがおすすめです。

最後になりましたが、春秋航空で四国(高松)へ行くのもおすすめです。もちろん先ほど紹介した通り、事前に予約できるのであればジェットスターがやはりおすすめです。しかし、直前で予約したい、あるいは曜日が選べるという場合は高松限定で春秋航空の利用が穴場なんです。ジェットスターが埋まっていても、意外と開いていますので、ぜひチェックしてみてください。

徹底比較!オススメLCC会社ベスト3

この記事では筆者オススメのLCCベスト3をご紹介します。もちろん、選ばれていない会社が悪いというわけではありませんので、参考程度に考えていただければ幸いです。

■Jetstar

最近のLCCで大手、といえばジェットスターかもしれません!

ジェットスターの魅力はなんといってもその安さ、そしてかなり多くの路線が頻繁に運行している点です。いつでも最安値で飛べるので、非常に便利です。路線によっては新幹線の片道の値段で往復することができるんです。オフシーズン、平日、深夜帯の運航便は本当に安くて便利です。バーゲンセールもやっていますので、適宜チェックするといいかも。

利用時に注意しなければならない特徴としては機内サービスの軽食(ただし有料)と、絶対的に時間厳守であること。意外と荷物は問題ないことが多いようです。

また、ジェットスターではジェットスター側の責で運休となった場合は補償してくれる場合もあります。すぐに目的地に着きたい場合は即日返金の手続きも簡単ですので、カウンターに行くことをおすすめします。後日であっても、コールセンター等に問い合わせて運が良ければバウチャーが後日届くといった形で補償してくれる場合もあります。

ホテル一室あたり1万円、夕食一人あたり3千円、朝食一人あたり千円までを補償してくれるんです。また、タクシー代は公共交通機関の利用が不可能な場合のみですが、ホテル-空港間の交通費も場合によって支給してくれます。

振替便が利用できる場合は振り替えも可能ですし、返金せずに翌日以降の振り替え便を利用する場合は一定額のホテルや夕食、交通費が補償されます。ので、レガシー航空にかなり近いサービスをこれだけ格安で提供している、というのが驚異的です。

■春秋航空

春秋航空が運行しているスプリング・ジャパンも筆者のお気に入りの一つです。その最大の特徴が
サービスの品質、そして機内での体操といった独自サービスです。平日の2日のみ就航など、利用可能な日時は限られますが関東から九州方面に強く、値段としてもジェットスターと対抗できるほどです。

もちろん座席指定は有料で機内食も有料なのですが、利用していてサービスがレガシー航空ばりの設備と座席の快適さで、利用していて非常にハイクオリティだと感じました。

荷物の重さで決めることができる料金体制も独特で、20キロまでの「スプリングプラス」、10キロまでの「スプリング」、なんと預入が不可能な「ラッキースプリング」と、旅慣れて荷物が少ない方にはかなりおすすめなサービスを提供しています。

コーヒーはイタリアのカフェの会社のものを100円で提供していたり、エコノミークラス症候群防止のための体操を着陸前に「リラックス体操」としてやっているのも、面白くて筆者は気に入っています。

■エア・ドゥ

北海道へ飛行機で行きたい場合、エア・ドゥの利用が非常に便利です。北海道への愛たっぷりの道民割引サービスや、こだわりの北海道の味体験ができるサービスなど、北海道方面へ旅行したいときにオススメです。

ANA傘下ということもあり、サービスのクオリティも一定以上ですので、北海道へ行かれる際はぜひ利用してみてください。

国内で利用出来るLCC会社27社比較!

日本国内に進出しているLCCは27社あります。そのうち国内線があるのは、①スカイマーク②ジェットスター③ソラシドエア④スターフライヤー⑤ピーチ⑥バニアエア⑦北海道国際航空AIR DO⑧エアアジアジャパン⑨春秋航空の9社です。

それぞれの会社で運行している路線が限られていますので、利用したい空港や路線に合わせて選ぶと良いでしょう。以下に運行している路線をまとめましたので参考にしてみてくださいね。

スカイマークの運行がある路線は、羽田、札幌(新千歳)、茨城、名古屋(中部)、関西、福岡、長崎、鹿児島、那覇の9つの空港です。以前はもう少しいろいろな路線がありましたが、現在は運休中の路線も多くあります。レガシー空港と違い、運休になる可能性も高いのでLCCを利用する場合は路線運休にも注意しましょう。アテにしていたら利用できない、なんてこともあり得ますので…

ジェットスターの運航がある路線は、東京(成田)、大阪(関西)、札幌(新千歳)、名古屋(中部)、高松、松山、福岡、大分、熊本、鹿児島、沖縄(那覇)の11つの空港です。傾向として、北側は弱く、四国・九州に強いのがジェットスターです。かなりマイナーな県の空港が利用できるのも特徴の一つです。

ソラシドエア(旧スカイネットアジア)では、宮崎-東京、熊本-東京、長崎-東京、鹿児島-東京、大分-東京、宮崎-沖縄、鹿児島-沖縄、神戸-沖縄を結んでいます。九州から東京方面と、地方から沖縄方面へ直接行くことができる路線を提供しているのが特徴的です。東京は成田空港ではなく、羽田空港を利用します。ターミナルが成田よりも狭いので、使いやすいのもうれしいところですね。

スターフライヤーは東京(羽田)、北九州、福岡、山口宇部、大阪(関西)、名古屋(中部)の6つの空港で利用できます。基本的には東京行きの路線ですが、名古屋-福岡間のみ東京行きではない路線です。山口県が含まれているのが特徴的ですね。

ピーチ航空は東京(羽田/成田)、大阪(関西)、札幌(新千歳)、松山、宮崎、仙台、福岡、長崎、鹿児島、沖縄(那覇)、新石垣の12つの空港で利用することができます。仙台空港が利用できる数少ない路線のひとつで、大阪との間を結んでいます。

バニラエア(旧エアアジア)は東京(成田)、大阪(関西)、札幌(新千歳)、沖縄(那覇/奄美大島)、の5つの空港で利用することができます。奄美から札幌、成田、大阪を結ぶ路線があることが特徴的です。

エア・ドゥは東京(羽田)、札幌(新千歳)、旭川、女満別、釧路、帯広、函館、仙台、神戸、岡山、広島の11つの空港で利用することができます。特に北海道割という特殊なサービスがお得です。北海道へ行くならエア・ドゥ!というほど北海道に特化した航空会社です。

エアアジア・ジャパンは基本的に国際線がメインの会社です。国内線では東京(羽田/成田)と札幌(新千歳)のみ利用することができます。

LCC会社によって路線がかなり異なっていることが、この記事だけでもなんとなくわかって頂けたかと思います。利用を決める前に、どの空港でどの会社がどんな路線で利用出来るのか、把握しておくことをお勧めします!