飛行機で国内旅行、東京行き、といえばやはりまだまだ羽田空港が大きな割合を占めています。LCCを利用する方にとってはあまり羽田発着便が多くはありませんが、限られた路線とはいえ格安のLCCも提供されています。

この記事では羽田空港発着のLCCのうち、旅行先に選ぶとよい航空会社と行き先の組み合わせをベスト5の形で紹介したいと思います。

具体的にオススメに入る前に、日本国内を結ぶ航空路線を提供しているLCC会社9社のうち、羽田空港が利用可能なのはスカイマーク、スターフライヤー、エアー・ドゥ、ソラシドエアの4社だという点を予習しておきましょう。

ソラシドエア(旧スカイネットアジア)は、宮崎-東京、熊本-東京、長崎-東京、鹿児島-東京、大分-東京を結んでいます。九州方面はソラシドエアが非常に強いです。

スカイマークによる運行がある路線は、羽田-札幌(新千歳)、羽田-神戸、羽田-福岡、羽田-長崎、羽田-鹿児島、羽田-那覇の6つの空港です。LCCとしては割高なスカイマークですが、その分のサービスは充実しているのが特徴です。

スターフライヤーは羽田-北九州、羽田-福岡、羽田-山口宇部、羽田-大阪(関西)、の4つの空港への路線を利用できます。スカイマークと同様、少々お高めの値段設定されていますが、これはスターフライヤーがLCCのなかでの高級路線を行くためです。黒を基調としたカラーリングなど、クールな印象が特徴的。値段優先の方向けではありませんが、飛行機に乗るというステータスを楽しむにはいい航空会社かもしれません。

続いてエア・ドゥは羽田から札幌(新千歳)、旭川、女満別、釧路、帯広、函館といった北海道各地をつないでいます。エア・ドゥにはこのほかにも仙台、神戸、岡山、広島の空港でも就航していますが、これらは羽田行きではなく北海道各地へ向かう路線です。

このように、羽田空港から各地へ向かう便のうち、福岡や関西といった主要空港を除き、地方の小さな空港をあえて狙うことでLCC各社は競争率を上げしのぎを削っているのです。

では、実際にLCCで羽田空港発着の航空会社を利用して旅行するならば、どのように組み合わせるのがいいのでしょうか。筆者のおすすめは

1 エアー・ドゥで北海道へ
2 ソラシドエアで九州へ
3 スカイマークで神戸へ
4 スターフライヤーで山口・北九州へ
5 スカイマークで沖縄へ

です。

第一にエアー・ドゥを選んだのは、LCCの国内線のなかでもっとも北海道に強く、さらには北海道物産まで飛行機で楽しめる楽しさがある路線だからです。また、北海道は思った以上に大きいため、ピンポイントで移動しなければ観光にもかなり時間がかかります。北海道各地に旅行へ行きたいという場合はエアー・ドゥが便利です。

次にソラシドエアを選んだのは、福岡以外の九州方面に強く、鹿児島や熊本へいく際に便利でおすすめだからです。羽田発着のなかであれば、おそらくソラシドエアが一番使い勝手も値段もよい路線であることも選出の理由です。

3位以下の路線は、ほかのLCCにはない路線という意味で価値が高いからです。スカイマークの羽田発神戸行きの路線や、スターフライヤーの山口・北九州もほかに類似路線がないという意味でおすすめできます。その意味で、成田発よりも若干お値段は張りますが、LCCで沖縄に羽田から行きたい場合はスカイマークの利用もおすすめです。

とにかく、LCCの羽田発着の路線はほとんど空港が被っていないので、路線で会社が決まってしまいます。無理にLCCよりもレガシー航空が良い場合もあるので、しっかり前準備をして決めるようにしましょう。