旅の安全について考える時、悩むのが保険に入るかどうかです。個人的に国内旅行で入る必要はほとんどないと思いますが、この記事ではLCCを利用する場合の旅の安全について考えてみたいと思います。

一般的に、旅の保険といえば「傷害保険」。つまり飛行中のトラブルや旅行中のトラブルで怪我をしてしまった場合、あるいは備品等を壊してしまった場合の補償をしてもらうのがこれらの「保険」です。

筆者がなぜ国内旅行で保険がいらないと感じているかというと、飛行機の事故で怪我をするというのは交通事故よりもよほど確率の低いものです。したがって、傷害保険をかけて保険を利用するなどというのは、ほとんどないはずだからです。

また、仮に怪我をしてしまったとしても、生命保険等の保険、国民健康保険等の加入をしている方が大半でしょうから、医療機関で日本語が通じ、保険も適応されるはずです。そのため、日本国内で日本人がわざわざ保険をとる必要はないのではないのです。

ただし、これには例外…つまり飛行機の遅延や欠航に対する保険は掛けても良いかもしれません。これらはクレジットカード等についている死亡保険等に特約としてつけることのできる保険です。それだけをつけることができないのは不便ですが、LCCは価格を最小限に抑えている分、基本的にトラブルは自己責任自己手配が原則なので、他人任せに出来ませんので、あってもいいかもしれません。

特に、LCCをビジネス等で利用する際は、リスクヘッジとして旅行保険を利用するのは大いにアリだと思います。また、仕事の合間の短時間で旅行したい、など期間が限られあまり時間的な余裕のない旅行の場合でも、遅延や欠航といったリスクを最小限に抑えるための加入は無意味ではないでしょう。ただし、保険金は1万円程度とそれほど高くないため、やはりよほどのことがない限りは保険はいらない、というのが筆者の個人的な意見です。

とはいえ、普段あまり飛行機を利用せず、欠航やトラブルが起きた場合にどうしたらいいかパニックになってしまい上手く対処できる気がしない、などの不安がある場合も入っておいて損はないと思います。たしかにLCCを利用する場合、遅延や欠航のリスクは高く、分刻みでスケジュールを立ててしまうと移動が困難になる場合もあります。

旅行の仕方に合わせた保険に入るのが一番いいでしょう。

なお、最後に参考になるかわかりませんが、少なくとも筆者が国内外問わずLCCを利用して旅行した時の経験を述べておきたいと思います。LCCは会社を限らずジェットスターや春秋航空、スカイマークにバニラエアーなど、さまざまな会社を利用したことがありますが、基本的に発着時間の遅延以外のトラブルにあったことがありません。

一度、飛行機に乗るのに30分遅延、さらに30分ほど着陸してから待たされたことがありますが、それはドイツへ海外旅行へ行った時のドイツ国内線のルフトハンザで、理由は天候不順(降雪)でした。国内線でそれほど待たされるのは、やはり同様に台風や大雨、強風といった天候の時期だけだと思います。新幹線でも台風の時期は遅延・欠航は当たり前です。もちろん、筆者が単に運がいい方だというだけだっただけということも出来るかもしれませんが、利用の参考にしていただければ幸いです。