格安航空会社(通称LCC)って名前は知っているけど使ったことはない、という方の方が多いかもしれません。実際、新幹線は乗ったことあるけど飛行機は敷居が高くて…そんな理由で日本ではLCCの存在を知っていても利用されない方が大半です。

ですが、近年の大手飛行機会社の不渡りなどを経て、飛行機事情も大きく変化してきています。ちょっとしたコツさえ知っていれば、金額的にも新幹線よりもお手頃価格、安全安心、しかも時間まで短縮できる快適な旅を実現出来るんですよ!

このブログではそんなLCCで行く個人旅行の魅力をご紹介します。

LCCで国内旅行をするメリットってなに?

格安で旅行?それなら深夜バスを利用すればいいさ!そう思う方も多いかもしれません。たしかに、LCCも価格では深夜バスに勝てません。しかし、深夜バスの運転手の労働問題等でも問題視されているように、交通事故も絶えず死亡リスクは少なからずあります。しかも、遠方に出るとなると、何時間もバスに揺られなければなりませんから、寝心地の悪いバスでも眠れるタフさ・体力・時間ともに必要になります。

一方、飛行機は自動車事故に比べて死亡事故はごく稀で、非常に安全に利用できる乗り物だといっても過言ではありません。空港までの距離や搭乗までの時間はかかってしまいますが、他の移動手段と比べても格段に移動時間を短く抑えることが出来るのも魅力の一つです。

新幹線も死亡事故の実績がなく、さらに飛行機以上に時間に正確と、すばらしい点も多いのですが、飛行機と同様にその分のお価格はバスよりも割高に設定されています。

つまり、飛行機の利点は安全快適・時間短縮に移動出来ることであり、LCCはそれに加えてさらに「値段を格安に抑えること」で飛行機のデメリットを最小限に抑えたサービスを提供しているのです。

空港の数や立地、座席、持ち物等である程度の制限がかかってしまうこともたしかですが、安心安全に、かつ短時間で移動出来るにも関わらず、格安でチケットを手配出来る。いわば旅行者が欲している「最低限」のいいとこ取りをしたのがLCCなのです!

LCCを利用する上で発生するデメリット

先ほども少し触れましたが、もちろんLCCの利用にはデメリットもあります。

座席・便数が限られ、利用地域も限定されていますし、持ち込めない荷物もあります。それら飛行機ならではのデメリットに加え、格安航空会社では ・飲食は有料サービス ・音楽や映画の視聴サービスがない ・払い戻しやトラブル時の担保が保証されない といったデメリットもあります。それはちょっと……と思った方、少し待ってください。

国内の路線は、よほどの距離がなければたかだか2~3時間のフライトです。離着陸はそれぞれ40分ほどかかりますから、およそ1時間半はシートベルト着用サインがついているわけです。通常の航空会社では、残りの30分を利用してお茶等のサービスをするわけですが、はたしてそこまで必要なものなのでしょうか?

ポータブル音楽デバイスが普及し、機内モードであれば携帯電話でさえ利用できる現代。セキュリティの関係で水の持ち込みは制限されることもありますが、中に入ってしまえば買ったペットボトルを持ち込もうとも何も言われません。

格安航空会社は、この過剰サービスという名の「無駄」をあえて省くことで価格を抑えているのです。このブログではお得なLCCの利用方法をご紹介していますので、ぜひこの機会にLCCを利用した旅行にチャレンジしてみてください。

USJはどっちがお得!?東京⇔USJの移動費比較しました!

最近はディズニーランドと肩を並べる人気のUSJ。わざわざ遠方から○○のアトラクションがみたい…!と訪れる人も増えています。自分も話題のUSJに行きたい!そんなときに悩むのが旅程と旅費の問題です。

特に最近はUSJ人気がうなぎ登りなこともあり、なかなかホテルが手配出来ないとか、バスがすぐ埋まってしまうとか…。USJに行く時のための移動手段の選択肢としてLCCを選択するのも、あながち間違いではないかもしれませんよ?

と、いうわけで、この記事ではUSJに行く際にかかる諸経費を自力手配した場合とUSJ向けのツアーとの価格と分けて比較し、どちらがお得か考えてみたいと思います。

まず、USJといえばセットパックプラン!夜行バス、新幹線、飛行機もすべて宿泊がセットになっていたりするパックプランが提供されています。ざっと調べたところ、どうやらUSJは一泊二日の宿泊をするパックが一般的なよう。

もっともお安いプランはやはり高速バスのバスプラン。宿泊なしの日帰りツアーのコースですが、こちらを利用すれば往復で東京-USJ間でも13,400円ほどで行くことができます。類似のバスプランで、宿泊がついたものを選ぶと、だいたい20000円~のプランに様変わり。宿泊費に7000円かかっていますから、結構いいホテルに泊まれるわけですがそれより経費削減したい!という方は宿泊なしのバスプランで車内泊を余儀なくされそうです。

お次のプランは新幹線のプラン。新幹線だけで往復ですと普通にJRの提供する値段となってしまうためかなり割高となってしまいますが、宿泊とセットになったUSJパックプランであれば、おおよそ22,200円~40,900円程度でUSJに往復で行けることになります。最安値はやはり閑散期かどうかなどでも異なると思いますが、バスより1万円ほどことなってしまいます。

さて、飛行機だといったいどのようなプランがあるかといいますと、基本的にはレガシー航空会社の提供するパックツアーが基本です。伊丹行きのANAで片道12570円、一泊二日コースを利用するとUSJのチケット込で35,400円ほどの値段設定となっています。それほどお高い印象もありませんが、額面的にはあまり感じられない程度の値引き…というところでしょうね。

では、LCCを利用したパックツアーだとどのくらいのお値段なのでしょうか。あまりUSJのパスが含まれたパックツアーがないため、一般的には関西国際空港あるいは伊丹空港を利用した自由行動可なパックツアーを利用されるのではないでしょうか。

LCCのジェットスターで行く成田-関西間の往復航空券と宿泊費代込のパックツアーですと、19900~37900円が相場です。レガシー空港よりも額面ではお安い気のですがバス代等の交通費が片道1550円、往復ですと2700円なので、宿泊費によっては予算をオーバーしてしまう危険はあるかもしれません。所感としては、新幹線とLCCなら値段はあまりわからないなという印象です。

パックツアーでなく、普通に自力手配する場合は、関西国際空港あるいは伊丹空港の発着の便を利用しなくてはなりません。地方から関西国際空港へ行きたい場合は、ピーチ航空は関西国際空港が本拠地ですのでかなりおすすめです。最安値保障のジェットスターとも肩を並べる低価格でお安くいくことができ、時期にもよりますが大阪-成田間を3690円で行き来することができます。関西国際空港あるいは伊丹空港でも、どちらからもまっすぐバスでUSJまで行けますので、安い航空券が確保できる場合はLCCは悪い選択ではないでしょうね。

名古屋に飛行機!?地方から地方ならLCCでも行ける!

名古屋に飛行機?そんなのありえない!そう思う方も多いかもしれません。しかし、時代は21世紀!昔と違って最近は飛行機の環境もかなり事情が変わってきたんですよ。

もちろん、東海道新幹線のど真ん中、名古屋から東京、名古屋から関西、といった路線は飛行機より夜行バスの値段が断然お得ですし、直接中心地へ行ける立地などの点で新幹線にも利点が多くあり、それほどLCCのなかで主要な路線というわけではありません。

しかし、名古屋発着で各地方に行ける、という意味で、名古屋市民をはじめ名古屋周辺の住民の方、あるいは地方都市でアクセスが悪いが名古屋に行ってみたい、といった旅行者の方にはとっても耳よりの情報があるんです。

この記事では地方から地方へ、とってもお得に利用できる名古屋の中部セントレア空港発着のLCC会社のサービスと利用の手引をご紹介します。

まず、名古屋の中部セントレア空港を利用することができる会社はスターフライヤーとジェットスターの2社です。

スターフライヤーでは名古屋と福岡を結ぶ路線が就航されています。気になるお値段は往復料金22,810円。ん?高いぞ?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、株主優待を受ければ14,160円とかなりお安くなるんです。名古屋から福岡の新幹線代は19180円からですから、お値段差もそれほど大きくないということがわかるかと思います。

スターフライヤーはどちらかというと高級路線、レガシー航空と近いサービスで他のLCCとも少々異なるため、割高感は否めませんが、その分利用していて不愉快になるといったこともなく、飛行機はJALやANAといったレガシー航空会社のようなサービスが欲しいけど、少し価格も抑えたいな、といった方には向いていると思います。

他方、ジェットスターでは名古屋と新千歳、福岡、鹿児島、沖縄の4つの空港を結ぶ路線が就航されています。お値段はそれぞれ札幌4490円~、福岡4740円~、鹿児島4740円~、沖縄4740円~とほかの追随を許さないレベルの低価格で提供されています。

成田空港から直接名古屋へ行くことはできませんが、名古屋市民が沖縄旅行や福岡旅行、北海道旅行に行きたいと思った時、これまで近場の空港や新幹線の駅へいったん出てからさらに移動して…とかなり時間を取られていたところの間を埋めたという点で非常に便利になりました。

特にジェットスターはどの便も平日・夜の時間帯といった条件さえそろえば繁忙期であっても早割等を利用すれば上記にあげた5000円程度の値段で利用することが可能ですから、該当する地域の方々にとっては朗報以外のなにものでもないでしょう。

日本を旅行していて、地方から地方へさっと移動したい外国人の方にとっても、非常に便利な路線であることは間違いありません。地方だから旅行が行きにくくて諦めていた…そんな方はぜひこれを機会にLCCを利用して快適に、かつお安くお得な旅行を楽しんで頂きたいと思います。安く行けるなら行こうかな…そんな風に思ったそこのあなた!ぜひLCCを利用してあちこち旅行してみてくださいね。

何回でも行けちゃう!?沖縄に行くのもLCCで!

日本国内で唯一といってもよい、絶対に飛行機あるいは船でしかたどり着くことのできない飛び地である沖縄県。リゾートや観光スポットとしても人気で、多くの観光ツアーが組まれています。

観光需要も多く、利用者も多いことから、基本的な料金としては個人旅行をするとしても途中自由行動可のパックツアーを利用したほうがお安い沖縄旅行ではあるのですが、LCCを利用すれば十分予算を抑えていくことができるんです!

沖縄行きの飛行機を就航しているLCC会社はスカイマーク、ジェットスター、ソラシドエア、バニラエア、ピーチ航空、全部で5社あり、LCC同士の競合も多く、LCC激戦区です。それぞれの特徴としては、単純に東京-那覇といっても、羽田空港からなのか、あるいは成田空港からなのかによってもかなり変わりますし、東京は運航していない会社も一部あります。

成田空港発着のLCCはジェットスター、バニラエア、ピーチ航空の3社です。羽田空港発着のLCCはスカイマークの1社のみが運航しています。ソラシドエアには沖縄行きの就航はありますが、宮崎-沖縄の間、鹿児島-沖縄の間、神戸-沖縄、名古屋-沖縄の間、石垣-沖縄の間という地方空港のみ運航されています。その他の会社でも、ピーチ航空は関西から石垣島へ、バニラエアは東京(成田)から奄美大島へLCC料金で行けるという点でユニークです。

東京から沖縄に行く際、値段で選ぶとするならば成田空港発着のLCC会社がお得です。羽田発着のスカイマークは、便利ですが平均して最安値であっても1万円以上かかることが多く、安さでいけばジェットスターやバニラエアには勝てません。羽田はJAL、ANAがありますので欠便の不安は少ない物の、スカイマークが欠航などでLCCで利用出来なくなった場合、損失も多いためあまりおすすめできません。

羽田空港ではなく、成田空港発着のLCCであれば、ジェットスターとバニラエアであれば5990円、ピーチ航空では5890円で沖縄に行くことが出来ます。LCCは価格も変動しますので、かならずしも希望の日時で最安値で行ける保証は出来ませんが、それでも1万2千円で往復できるというのは非常に魅力的な価格であることには代わりありません。

ソラシドエアの地方から沖縄への便については、普通運賃からの割引で安くなっていくシステムですので、通常運賃ではあまりお得ではありませんが、各種交通機関を乗り継いで行くよりはおそらくお安く行くことが出来ます。例えば、宮崎から沖縄へ行く場合、普通運賃が26000円、バーゲン28(28日前の早割制度)を利用すれば1万2千円で利用することが出来ます。もし早めに準備が出来、かつ日程を変えないという確証があるのであれば、地方から沖縄へ行く際にソラシドエアを利用するのはかなりお得なチケットであることは間違いないでしょう。

また、ピーチ航空の関西から石垣島へ向かう便は、7590円が最安値。石垣島へと行く予定のある方であれば、沖縄からジェットスター等の便を使うよりも便利にお得に利用することが出来るでしょう。

場所によっては成田からの乗り継ぎ便の方がお得になりますし、地方空港に近い場合はそのまままっすぐ行った方がお得でしょう。ご自分のプランにぴったりの便を選んでお得に旅行出来るよう、運航路線に気をつけて選ぶようにすることが肝心ですね!

関空を利用して関西もお得に行こう!

東京から大阪へ行く、というと様々な移動手段がぱっと思いつきます。値段でいけば圧倒的に安い夜行バス、割高だが快適な新幹線、大阪までならなんとか鈍行列車を乗り継いで行くことも可能ですし、レンタカーをして高速道路をかっ飛ばすのも良いでしょう。

飛行機もあるにはあるのは知っているし、所要時間も短いから使えるなら使いたいけど、それって一部のエグゼクティブが乗る物でしょ?…などと思っている方、朗報です。この記事ではLCCを利用した関西空港と東京を結ぶ路線についてご紹介します!

東京から関西国際空港に就航している路線のあるLCCは、ジェットスター、スターフライヤー、ピーチ航空の3社です。そのうち、羽田空港発着はスターフライヤー、そのほかのジェットスター、ピーチ航空は成田空港発着です。

3社の中では関西国際空港を拠点としたLCCであるピーチ航空が代表的です。ピーチ航空は国内初のLCCとして注目を集めたこともあるLCCの老舗会社で、時折盛大なバーゲンセールを行うこともあるなど、飛行機で大阪に行きたい方は要チェックです!

特徴は「スペースオプション」という独自のサービスです。もし、自分の都無しの座席が空いていた場合、そのスペースを使用することが出来る、というサービスで、出発三時間前に予約する必要がありますが、通過料金1席2000円で利用することが出来ます。家族連れやカップルなど、出来るだけスペースを広く使いたい場合に便利なサービスですね。

運賃のタイプは2種類から選ぶことが出来ます。「ハッピーピーチ」と「ハッピーピーチプラス」の二つです。前者と後者の違いは予約が変更可能かどうか。もし予約を何回も変更するかもしれない…という方には、プラスの方の利用をお勧めします。

さて、気になるお値段ですが、ジェットスターは3690円、スターフライヤーは25590円、ピーチ航空は3690円とジェットスターとピーチ航空は横並びです。スターフライヤーはもともと少々高級路線ですので格安戦線からは一線を画していますね。

同じ成田発着であれば、ジェットスターかピーチ航空を選ぶことになりますが、これは本当にお好みとしか言いようがありません。

2社の共通点は機内食や飲み物といったサービスが有料であること、エアバスの「A320」を導入している点のほか、WEB予約だけでなく電話での予約も受け付けている点です。2社とも手数料はかかりますが、WEBがない環境でも予約出来るというのはありがたいですね。

また機内への預け入れ荷物は10キログラムまでが無料で、超過分は追加料金がかかる点も同じです。ただし、ジェットスターはキログラム単位で加算されますが、ピーチ航空では個数で加算される点は異なっています。

スペースを広く使えるというユニークなサービスのあるピーチ航空にするか、最安値保証のジェットスターにするか。一長一短ですので、ご自分の好みで選択するようにしましょう!